本日、8日は木曜日なので通常なら定休日。
しかし12月のこの時期は無休で営業する予定にしていました。
それが、カラスミやイノシシ様々な仕込みなどの都合によりお休みを頂いてます。
今日は朝から雨だったので、室内で扇風機を使って風を当ててカラスミを干す作業をやったりする予定だったのですが、昨日の、お店の閉店直前に「第八文丸」の船長と甲板長がデッカいクーラーボックスとリンゴ箱型の発泡スチロールをニコニコ顔で持ってきてくれたのです。
中を覗いて見ると、クーラーボックスには4キロ程のヤズが1匹。
発泡スチロールには恐ろしい数のサバとアジが満タンに入ってました・・・
船長も甲板長もニヤニヤしてます。「頑張って捌いてね!!」だって・・・
手前が甲板長の川下君、一番奥が船長の森君です・・・
閉店後、大量の魚との格闘が始まりました。
あまりの量の多さに写真撮り忘れてたのを後で後悔。
ひとまず「明日は木曜日」仕込みは出来る!!と張り切って全部の魚の頭を落とし、内蔵を出し、軽く塩をして何にでも出来る体制で帰宅。
帰ってからは大量のアジとサバをどう料理にするかを考え、あまり寝れないまま朝からお店へ。まずはカラスミを広げ風をあてながら、仕込み開始!!
いやぁ自分でも呆れるくらい「俺こんなん好きやなぁ」と思いました。
頂いた魚達の大切な「命」大事に使わせて頂きます。
まずは、アジを10匹程開きにして一夜干しに。
ま、定番ですがサイズがイイ物は特に脂の乗りが良かったのでこうしました!
残りのアジは三枚卸しの後、一本一本丁寧に小骨を骨抜きで取り除き、軽く塩を打って脱水後、旨味を引き出すためにこちらも軽く干しました。
このアジは紫蘇と一緒に串を打って練り梅入りの衣をくぐらせて串カツに☆
さて、次はサバです。こいつも大きいサイズは三枚に卸して小骨を取り除き、軽く塩を打ち、脱水してアジと同様軽く干して旨味出し。
そのまま炙っても美味しいのですが、さらに美味しくする為に半分は軽く薫製に。
残りの半分は明日のコースの〆用で塩焼きにしてほぐし、紫蘇やゴマ、大根の葉、梅干しなどと一緒に混ぜご飯にする予定です。
中骨や腹骨などは出汁を取り、その後煎餅に。
サイズが小さかったサバは背中側と腹側の小骨を取り竜田揚げ用に。
そうこうしてるとカラスミがいい感じになってきました!!
ふっくらと膨らんできているのがお分かりですか??
まだまだ完成には遠いですが出来上がりが楽しみです!!
しかし、昼間に干すのは猫との格闘です。いつも遠くから狙ってます・・・
「ニャァァァ」ってアンタかた耳食べられたの???怖いです・・・
さらにもっと強敵がスタッフ「ヨリ」の息子「アユム」!!
隙あらば指で突っついてやろうと俺の大事に育てているカラスミ達を狙ってます・・
残る魚は「ヤズ」こいつはサイズも良かったので皮付きで食べられるように鱗を取り厚めに切って照り焼き用にします。脂も乗ってたので美味しいですよ!!
メニューではアン肝と一緒に照り焼きで提供する予定です☆
あ!川下君、ヤズはやっぱりイカを大量に食べてたよ!胃から結構出てきたバイ
今度はマグロ待ってるよ!!
そんなこんなで9時から始めた仕込みが6時過ぎ!!
ま、ホント好きですよ俺は。
休みにお店で1人せっせと仕込みしたりするの。
さて、お腹も空いたしちょっくら御飯食べてきます。
「毎度おおきに!!」
店主 飛鳥 龍一郎